赴任後6ヵ月目に試しに申し込んで否決されたChaseのクレジットカード、前回の申込みから90日が経過したということで2度目の申し込みを行いました。
結果はタイトル通りなのですが、見事に2回目の否決を食らいまして、滑り止めに用意しておいた大正義AMEX大先生に助けて貰い事なきを得た次第です。
今回の記事ではその否決理由の振り返りと、これまでに行ってきた対策、今後の方針について解説していきたいと思います。
ちなみに、前回と今回とそれぞれ滑り止めで申し込んだAMEXに関しては、選んだ理由から申込み方法まで以下の記事で紹介しているのでこちらも興味があればご覧ください。
➡ アメリカの高還元クレカの中でもAMEXのBlue Cash Preferred Cardがオススメな理由 - 米国の僻地で暮らす駐在員のブログ
➡ 【紹介限定15,000pt特典有】最強のアメックス、Blue Business Plusを作ってみた!オススメ理由と申込み方法を徹底解説します。 - 米国の僻地で暮らす駐在員のブログ
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アメリカでは審査否決理由が必ず通知される
早速、過去2度に渡る審査否決理由を振り返ってみたいのですが、そもそもの話から始めたいと思います。
アメリカでは、貸し手が借り手の不利益になる行為を行った際に、借り手に通知を行わなければならないと法律で定められています。
ここでいう借り手の不利益になる行為とは、具体的には以下のようなものです。
出典:creditcardinsider.com
- Denials of Credit(審査の否決)
- Credit Limit Reductions(限度額の減額)
- Interest Rate Increase(顧客の債務に係る金利の引き上げ)
- Account Closure(口座解約)
このような顧客にとって不利益となる可能性のある行為を実行する際に、貸し手は消費者保護のために「Adverse Action Notice(通知)」を送る必要があり、通知の中でその詳細理由を明らかにしなければならないとされています。
つまり、審査否決を例に挙げると、否決理由がなにかを我々は知る権利があり、日本のクレジットカード会社のように「否決の理由に関して詳細をお伝えすることはできかねます」という冷酷な対応を受けることはありません。
この辺は、顧客差別や消費者保護にうるさいアメリカ社会の意思が見え隠れしていてとても面白いと思います。
赴任後6カ月 - クレジットスコアと1回目の否決理由
審査否決後しばらく待っているとCheseから手紙が郵送で届きます。
噂のAdverse Action Noticeというやつで、早速中身を確認していきます。
手紙の中には、否決理由と併せて、どのクレジットビューローのデータを参照にしたかが記されており、参照日時や参照時の点数もきちんと明記されていました。
記載内容抜粋
クレジットスコア:
- 741点
否決理由:
- Not enough accounts opened long enough to establish a credit history (クレジットヒストリーを構成するアカウントの年齢が若すぎる)
- Insufficient balance in deposit and investment accounts with us (我々チェースの銀行口座/投資口座内の預金額が少なすぎる) ※括弧内は筆者意訳
恐らくクレジットスコア自体は悪くないのでしょうが、赴任後6ヵ月という短期間での信用の積み重ねはまだまだ信用に足らないという判断なのだと思います。
また、この時点ではChaseの銀行口座を持っていなかったので、Chaseとしても判断材料に欠けているのだと感じました。(巨額の資金が口座に入っていたらとりっぱぐれしなさそうという判断もあるのでしょう)
銀行口座を作成して様子を見てみる
否決されたのであれば、再申請に向けて潰せるものから潰していくしかありません。
正直、否決理由の1番目は時の流れに委ねるしかないので、唯一できる対策としては2番目のChaseの銀行口座開設を開設して顧客関係を築くことです。
よく考えると、自家用車のリースに際してJPMorgan Chaseの自動車ローンを組んでいたのですが、なんでこっちの審査は通ったんだろうとも思いましたが、Chase側から見て車という現物の担保が有る無しで全然判断基準が違うとかでしょうか。
とにもかくにも、早速オンラインで口座開設をし預金を行いました。
ちなみにChaseは口座開設するだけでお金が貰えるという超太っ腹メガバンクなので、圧倒的にオススメです。
➡ Chaseの口座開設で最大200ドルが貰える!アメリカのメガバンクのCPNが異次元すぎワロタ。 - 米国の僻地で暮らす駐在員のブログ
赴任後9ヵ月 - クレジットスコアと2回目の否決理由
1回目の否決から90日以上が経ち、満を持して2度目の申込みを行いました。
ちなみに前回の申請から90日以上空けたのは、クレジットビューローのデータから申請履歴がリセットされるのに約60日~90日必要という理由からです。
つまり、貸し手からみて「こいつ連続で申し込んでくるなんて相当切羽詰まってるな」と思われないために空けておくべき期間といえるでしょう。
結果は既に何度も述べた通りですが、以下に否決内容を抜粋します。
記載内容抜粋
クレジットスコア:
- 736点
否決理由:
- Not enough accounts opened long enough to establish a credit history (クレジットヒストリーを構成するアカウントの年齢が若すぎる)
クレジットスコアが下がっていますが、前回の否決後に滑り止めとしてAMEXを作成したことによって大幅にスコアが低下し(一時期100pt以上下がりました)、それをリカバリしきれなかったからです。
クレジットヒストリーの長さは「全てのアカウントの加重平均」で成り立っているので、ANAカードUSAが9ヵ月、AMEXが3ヵ月という体制ではクレジットスコア自体も上がらず、短すぎるクレジットヒストリーがそのまま否決理由になっているのだと思われます。
まとめ
個人的には今後もChaseのカードに再挑戦していくつもりですが、今から最低でも90日以上間隔を開けることになるので、赴任1年目での審査通過は不可能でしょう。
もし赴任直後に戻れるのであれば、早い段階でChaseの銀行口座を開設しておくべきだったなとは思います。
しかし、それでももう片方の否決理由の解消にはなりません。
仮にクレジットヒストリーの長さを稼ぐために他のカードの追加作成を控える等の対策をしても、必ずしも取得できるか分からないですし、ネット上の他の情報を見ると、少なくとも1年以上のクレジットヒストリーが必要だという声が多いので、その間AMEXなどのお得なカードの作成を控える方が不利益な気がしています。
個人的な見解としては、ダメ元でChaseの申請を繰り返しつつ、Chaseの5/24ルール*にだけは十分に注意しつつ、AMEXなどの作れるカードを確実に作っていく赴任1年目のほうがいいと思っています。
*5/24ルールに関してはこちらで触れていますので、ご覧になって下さい。
※追記:後日談※
この記事から3カ月後、赴任後1年が経過し再申請を行いました。
結果は以下の記事でまとめておりますので、興味があれば是非ご覧ください。
➡ 苦節半年でチェースのクレジットカード審査に合格!一年ルールは存在すると確信した話。 - 米国の僻地で暮らす駐在員のブログ
➡ 【必見】Chase Sapphire Preferredを作るべき理由と、使うべきでない理由を徹底解説! - 米国の僻地で暮らす駐在員のブログ
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