米国の僻地で暮らす駐在員のブログ

アーバンライフに別れを告げ、米国のド田舎で大自然に囲まれて暮らす駐在員のブログです。

妊娠後期にやっておくべきこと!アメリカでの出産経験を基に出産までの流れをご紹介します。

過去数回にわたって書いてきたアメリカ駐在中の妊娠出産記録ですが、今回はついに妊娠後期のお話となります。

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妊娠後期に入ると、検診の回数が一気に増えて来て、いよいよ出産が近づいてくるという緊張感や現実感が生まれて来る頃だと思います。

検査の回数は8ヶ月目は2週間に1回、9ヶ月目に入ると毎週検査をすることになり、慌ただしく日々が過ぎていくことになるでしょう。

今回は、そんな妊娠後期の検査内容や、この時期にやっておくべきことなどに関して書き進めていきたいと思います。

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妊娠後期の検査について

前回の記事でも述べた通りですが、相変わらずエコーはありません!

変わったことといえば、この頃から逆子チェックが始まるくらいですが、お腹を強く押されてどういう姿勢になっているかを確認されるくらいの感じです。

エコーをしないので、触診で確認するだけなので当然といえば当然ですが、とにかくすべてが呆気なく進んで行く感じです。

また、妊娠9ヶ月に入るとGBS(B群溶連菌)検査がありました。

これは産道感染を防ぐ為、GBS細菌の有無を確認する検査らしいですが、こちらも腟口部分に綿棒のようなものをさらっと当てられるだけなので一瞬で終わります。

内診グリグリについて

9ヶ月目の2週目の検査の際に、通称「内診グリグリ」と呼ばれる内診による子宮口チェックがありました。

流れとしては、いつもの体重測定や血圧測定などの身体検査のあと、下半身の洋服を脱いで診察台に上がり、用意されたシーツで下半身を覆って担当医を待ちます。

心拍数や子宮底長測定の後、子宮口チェックという感じでした。

ちなみに、他の様々な方の体験談を事前に読み、全然平気という意見からむちゃくちゃ痛いという意見まで割れており、どうなることかと思ったのですが結果的にむちゃくちゃ痛かったです。

しかし、幸か不幸か出産までの内診は4回しかなかったので、日本と比べると少ない方かと思います。

Tips: 内診ぐりぐりがある日は、検査の性質上、ワンピースではなく上下分かれる服で検診に行くのがベターだと思います。

ワクチンについて

妊娠中に摂取するワクチンは一つだけで、8ヶ月頃にT−DAPを摂取しました。

T-DAPは三種混合ワクチン(破傷風・ジフテリア・百日咳)のことで、日本では打たないワクチンですが、アメリカでは推奨されているものだそうです。

この時期に打つと出産後の赤ちゃんにも効果があるそうなので、妊娠後期に摂取することを推奨されているようです。

産婦人科で摂取したワクチンはこれだけですが、私はコロナ禍での妊娠だったので、妊娠中にコロナワクチンも2回摂取しました。

当時はまだまだワクチンに関する情報が少なく、日本では摂取も始まっていなかった時期だったので事前に産婦人科の先生にも相談しましたが、結局は本人の意志に委ねるといった当たり障りない回答でした。

予定日直前の検診について

私の場合、出産予定日前最後の定期検診は出産予定日の4日前に設定されました。

次の予約は出産予定日の翌日に設定され、その日までに出産していない場合はNSTやエコーによる検査を行うかもしれないということでした。

結局、出産予定日を過ぎても陣痛は来なかったので、この追加の検診でNSTを行うことになりました。

NST(ノンストレステスト)というのは、心電図検査のような装置をお腹に取り付けて、胎児の心拍数や子宮の収縮頻度を検査です。

約30分ほど胎児の心音や陣痛の有無を確認され、問題がなかったのかなんなのか、結局ここでもエコーは行われませんでした(ほんとにエコーが少ない)。

その後、担当医による内診が行われ、1週間後までに産まれなければ、入院して誘発分娩になるといった旨を告げられました。

結果から言うと、この次の日に陣痛が来たので、誘発分娩はなしで自然分娩と同様の形で陣痛の様子を見ながら病院に向かうこととなりました。

出産については色々とトラブルがあり、大変な目に遭ったのですが、出産当日以降の様子については別記事にまとめたいと思っております。

妊娠後期にやっておくべきこと

①出産までの流れの確認

生産期に入ると、いつ子供が生まれてきてもおかしくない時期です。

想定よりも早く突然産気づくとパニックになってしまうかもしれないので、あらかじめ出産までの流れを担当医と打ち合わせておく必要があります。

私の場合、以下の4点を事前に確認を行いましたので参考にされてみてください。

①病院に行くタイミング
緩やかな陣痛から始まり、焦って病院に行っても追い返されることがあると見聞きしていたので、事前に確認を行いました。
①破水したとき、又は、②陣痛が6分間隔で1時間続いたとき、又は、③出血があったときの①〜③のいずれかが発生した段階で病院に向かうように伝えられました。

②出産方法について
基本的には自然分娩スタートで、希望があれば麻酔を使ったいわゆる無痛分娩になるとのことでしたが、「もし痛くて麻酔が欲しくなったらその場にいる看護師に伝えてね!」という軽い感じでした。

なにやら自然分娩で産むと決めていても、結局途中で麻酔を入れてもらう人も多いそうです。

そのため、麻酔を入れることのリスクなどの説明は出産当日までほんとに何にも無く、結局説明をされたのは麻酔を打つ直前でした。

説明を受けたときには陣痛の痛みでまともに聞ける状態じゃなく、おいおい今それいうか?という絶望感がありました。

アメリカでは80%が麻酔を使った無痛分娩となるそうで、この辺は事前に無痛分娩と決めて粛々と手配を進めていく日本と異なり、当日決めればいいという手軽さを感じました。

③入院期間
これも退院後に家に帰るための手配が色々とあると思うので必ず聞いておきたい質問の一つだと思います。

私の病院では、普通分娩で産んだ場合は2〜3日で帝王切開(C-section)の場合は3〜4日の入院とのことでした。

この日数の違いは、産んだ時間や回復度合いによって変わるようです。

④入院時の持ち物

入院〜出産までと出産後〜退院まではそれぞれ別の個室での滞在でしたが、どちらもトイレ・洗面台・シャワー完備でした。

そのため、持ち物はホテルに滞在する時に持っていくような持ち物でいいよ〜と言われていましたが、シャンプーやボディーソープは持参が必要でした。

他には洗面用具、着替えの下着、スリッパ、そしてもしマイ枕で寝たい場合は、持ち込みOKだけど、病院のものと混じってしまわないように枕カバーを付けてきてとのことでした。

飲み物はドリンクバーみたいなものが休憩室にありましたし、お水は巨大な水筒に無限に継ぎ足してもらえるので、持っていく必要はありませんでした。

病院によって設備やルールや異なると思いますので、この辺もしっかり確認しておくと安心だと思います。

②搾乳機の申込み

アメリカの保険に入っていれば搾乳機(Breast Pumps)は無料で手に入るので必ず申し込んでおきたいところです。

保険会社によって頼むことができるメーカーが決まっているので、保険会社経由で申請することもできますし、その逆も可能です。

メーカーに申請する場合は、保有している保険が対象になるかメーカー側が調べてくれるので、どちらでも簡単な方で問題ありません。

「free breast pumps」で検索すると色んなサイトが出てきますが、私は一番メジャーなMedelaのものにしました。

申請方法は簡単で、サイト上で出産予定日や自分の基礎情報を入力し、登録が完了すると処方箋をアップロードする画面が出てきます。

処方箋は、検診の際にでも担当医にお願いすると用意してくれるはずです。

医者も慣れているのか、搾乳機が欲しくてというと、すべて合点承知の助といった感じでその場でサクサクと処方箋を作ってくれました。

アップロードが完了すれば申込みは完了となり、出産の1ヶ月〜2ヶ月くらい前に登録の住所に送られてくるはずです。

③小児科探し

アメリカでは出産前にかかりつけの小児科医を決めておくことが一般的です。

妊娠初期の頃に産婦人科選びをしているはずなので、それと似たようなプロセスを小児科でもやることになります。

実際に、妊娠後期になると検診でも小児科は決めたのか?どこにするのか?などを聞かれる場面が増えてきますし、出産入院時にも受付で小児科の詳細を聞かれたりしました。

そのため、動けるうちに余裕をもって小児科を探しておきたいところです。

尚、その小児科の決め方ですが、参考までに我が家のケースを以下に記しておきます。

私が通っている産婦人科は総合病院内にあり、同じビルに小児科もありました。

同じ病院であれば通い慣れているため出産後の検診も楽だと考えたのと、出産直後に赤ちゃんを診に来てくれるという話だったので、同じ病院にある方がいいと思いました。

また、そこに所属している先生は全員保険適用内だった(重要!)のもあって、そこの小児科で担当医を探すことにしました。

ネットの口コミを参考に候補を絞り、検診のついでに同じビルにあるその小児科に行ってみることにしました。

アポ無しでしたが、もうすぐ出産ということと、既に希望の先生は決めていたので、その旨を伝えると、一度会って話してみたいかと希望を聞かれたので、せっかくなので面談をしてみることにしました

面談では、診療時間外の対応方法など基本的な情報や方針を教えてもらいつつ、こちらからはアメリカでの出産や育児の知識が全く無いのでそれを丁寧に教えてくれる先生なのか、アジア人が少ない地域なのでアジア系の診療経験の有無などを確認する感じで進めていきました。

もう何度も娘を診てもらっていますが、毎回優しく接してくれて、育児に関する価値観や考え方も我が家と合っているので、やはり面談しておいてよかったと感じます。

もちろん必須ではないのですが、第一印象で分かることもあると思うので、余裕があれば面談しておくと良いと思います。

また、ネットの口コミは非常に参考になるので、候補を絞り込むためにしっかり読んでおきましょう!

まとめ

以上、妊娠後期の検査の流れや、やっておくべきことなどについて自身の体験をもとにまとめてみました。

この時期になると、なにが起きてもおかしくないという気持ちで、先手を打って色々な手配を進めて行く必要があります。

我々は小児科選びをギリギリまで後回しにした結果、半ば駆け込むような形で探すことになってしまいました。

条件に合致した先生に一発で出会えたので結果オーライで良かったのですが、皆様におかれましてはくれぐれも余裕を持った行動を心がけてください。

 

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