私が住んでいる田舎町では、日本の焼肉屋なんてあるはずもなく、お腹いっぱいお肉が食べたいと思ったときにはステーキハウスに行くしかありません。
しいて言うならば韓国焼肉のお店があるにはあるのですが、プルコギとかサムギョプサルとかスパイシーチキンといったメニューが並んでいて、「俺は韓国料理じゃなくて焼肉が食べたいんだ」という気持ちが余計強くなるばかりです。
よく考えたら日本に住んでいたときも近所のスーパーで肉の盛り合わせみたいなのを買ってよく自宅焼肉をやっていたなと思い、近所のスーパーで自宅焼肉に使えそうな肉を探すこととなりました。
この記事では、実際に買ってみて焼き肉に使えるなと思った部位をご紹介していきます。
きっと、思ったよりも日本風の焼き肉が楽しめることに気づくはずです!
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- アメリカのお肉
- 焼肉の定番と言えば牛タン - Beef Tongue
- おじさんの身体にはカルビよりハラミ - Beef Skirt Steak
- 胃がもたれても食べたい肉の王様カルビ - Beef Short Rib
- 日本では希少部位のトモサンカク(友三角) - Beef Tri-tip Steak
- 柔らかくてジューシーな食感が魅力のカイノミ - Beef Flap Meat
- 室内焼肉には無煙グリルと脱臭機が大活躍!
- おわりに
アメリカのお肉
焼肉の定番と言えば牛タン - Beef Tongue
我が家の場合、焼肉屋で必ず牛タンを食べます。
むしろ焼肉を食べに行ってこれ以外に何を食べているんだっけ、というレベルで夫婦共々大好物です。
その牛タンですが、近所のウォルマートで買えることが判明した上に、自力で捌けることが分かったので、我が家の自宅焼肉には
- 厚切りタン
- ネギ塩タン
- タンカルビ
といったバラエティー豊かな牛タンメニューが誕生しました。
牛タンの捌き方
実際に買ってきて捌いたときの様子を記事にしたので是非ご覧下さい。
最初の数回は戸惑うかもしれませんが、慣れると手早く処理できるようになり、そのコストパフォーマンスの良さに気づけると思います。
➡ Walmartで買った皮付き牛タンブロックを捌いてみた!処理の仕方や捌き方を写真付きで解説。 - 米国の僻地で暮らす駐在員のブログ
おじさんの身体にはカルビよりハラミ - Beef Skirt Steak
子供の頃はカルビが大好きで、焼肉と言えばカルビでした。
ところが、ある程度年齢を重ねるにつれて、カルビを注文する回数が減ってきて、最近では専らハラミばかりを食べていることに気が付きました。
赤身なのにジューシーでいて味わい深い、我々世代にはとても有難い部位なのですが、アメリカに来て以来なかなか見つけられず、ずっと探し続けて先日遂にターゲットで売っているのを発見しました。
以下のページで自宅の郵便番号を入れると近所のターゲットの在庫有無を確認できます。
USDA Choice Angus Beef Skirt Steak - 0.73-1.2lbs - Priced Per Lb - Good & Gather™ : Target
ハラミブロックの捌き方
ちなみにターゲットで買えるハラミはアメリカ仕様なので、息を吐くように巨大な塊なのですが、包丁だけで簡単に焼肉サイズにカットすることができます。
カットの仕方はこちらのページを参考にするといいかと思います。
胃がもたれても食べたい肉の王様カルビ - Beef Short Rib
直ぐ上でカルビはもう食べられないと言っているにも関わらず、なんだかんだで焼肉と言えばカルビです。
特に育ちざかりのお子様がいる家庭なんかでは、カルビと白米が全てみたいなところも多いのではないでしょうか。
アメリカでは日本のカルビに相当する部位はショートリブと呼ばれています。
この部位自体は大抵のスーパーで扱われていますが、殆どの場合「Bone In Short Ribs」として、所謂「骨付きカルビ」の状態で売られています。
当然、Bone In Short Ribs(骨付きカルビ)が存在するということは、Boneless Short Ribs(骨なしカルビ)も存在するようですが、家の近所では全く見かけませんので、見つけたら感謝しましょう。
骨がついていると焼きづらいし食べにくいし保存もしづらいので、我が家では予め骨を取り外して食べやすいように加工しておくことが多いです。
骨付きカルビの捌き方
よく見ると骨の上と下で肉の厚みが違うと思います。
これは肉の専門家でもない素人の私の捌き方ですが、肉が分厚い方から骨に向かって包丁を入れて、骨に沿って削ぎ落すようにして可食部を取り出しています。
正直、骨付きのままでも美味しいし、捌くとしても最終的には骨から外して、食べやすい大きさにカットできればいいので、この辺はよしなにやりましょう(投げやり)。
日本では希少部位のトモサンカク(友三角) - Beef Tri-tip Steak
焼肉が好きな人なら聞いたことがあるかもしれませんが、トモサンカクという部位もアメリカでは割と簡単に手に入れることができます。
牛の後ろ足の付け根にある牛モモの一部で、一頭から数キロしか取れないと希少部位と言われているようです。
味はロースのようにあっさりとして食べやすく、各所で言われているようにとても歯切れがよい肉です。
結果だけ見ると我が家の自宅焼肉アメリカ編では、一番の出世を果たした肉といっても過言ではないほど我が家のお気に入りとなっています。
ちなみに、同じトモサンカクでもアメリカのトモサンカクはサシが少なく、より赤身肉に近い味わいを楽しむことができます。
これは米国の牛と日本の和牛の違いによるものなのか分かりませんが、日本人がいかに霜降りを愛しているかが垣間見えてとても興味深いです。
トモサンカクブロックの捌き方
こちらもハラミと同様、当たり前のように塊で売られているのですが、正しい捌き方があまり分かりませんでした。
とりあえず以下の動画のサムネイル画像に白い線で表現された筋に対して直角に包丁を入れていく意識が大事なのだと思います(動画の1分5秒~)。
あとは適当に食べやすい大きさに切っただけですが、柔らかくて美味しかったので細かいことは気にしなくても大丈夫だと思います。
柔らかくてジューシーな食感が魅力のカイノミ - Beef Flap Meat
普段あまり聞くことがない部位ですが、こちらも一頭から数キロしか取れないと言われる希少部位だそうです。
バラの中でもナカバラと呼ばれる部位の一部ですが、赤身が強く、ヒレ肉のような味わいを楽しむことができます。
日本でカイノミを食べたときの記憶が非常に乏しく、比較できないのが残念ですが、アメリカのカイノミもやはり和牛に比べてサシが少ない印象でした。
食感は柔らかいですが、ハラミと比べると噛み切りづらく、chewyという表現がしっくりくるように思います。
しかし、噛むごとに肉の旨味がジュワーと染み出してくる感じがして、これはこれで上記のお肉とは違った味わいを楽しむことができて面白いです。
カイノミブロックの捌き方
いい加減説明しなくてもいいと思いますが、こちらもブロックで売られてます。(とはいえ以下の動画の肉塊より小さいブロックも売っているはずです。)
平たくて繊維が大きいという点でハラミと非常に似ていますが、ハラミと同様にこの繊維を断ち切るように切っていけば、包丁で簡単に捌くことができます。
ちなみにスーパーで売っているものは動画の膜のような部分は取り除いてあるので、食べやすい大きさに切るだけで大丈夫です。
そして、プロのように切れなくても、どうせ自分が食べるのですから安心して下さい。
室内焼肉には無煙グリルと脱臭機が大活躍!
自宅で焼肉をすると、煙が立ち上って部屋中に充満してしまうのが悩みです。
特にアメリカの家は日本の家と比べて気密性が高く、換気による空気の入れ替えに時間がかかります。
我が家でも過去に幾度となく煙探知機が反応して、恥ずかしい思いをしてきたので、前々から欲しかった無煙焼肉グリルを購入しました。
購入したのはイワタニのスモークレス焼肉グリル「やきまる」という商品です。
少し前に主婦の間で話題となり、日本で爆発的に人気が出た商品ですが、アメリカのAmazonでも購入することが可能です。
アメリカのAmazonで購入すると輸入経費が含まれていて割高になるので、一時帰国時なんかに購入するといいかもしれません。
ちなみにこちらの商品はカセットコンロ式なので、対応電圧を考える必要がないため、日本で購入した商品であっても海外で問題なく使うことが可能です。
口コミの通りサイズは小さめですが、元々使っていたBrunoのホットプレートもそれなりに小さかったので、夫婦2人で楽しむ分にはあまり気になりませんでした。
子供が2~3人いて、それなりに大きいのであれば、彼ら専用にもう一台買うことも検討するかもしれませんが、現状では買い足す予定はありません。
煙が少ない分、部屋に籠る臭いも以前よりマシになった気がしますが、それでも全くゼロになるというものではないので、その点は留意しておきましょう。
我が家の臭い対策に関しては、別の記事でご紹介しているので、是非ご覧になってみて下さい。
➡ 意味のない換気扇と我が家の臭い対策 - 米国の僻地で暮らす駐在員のブログ
おわりに
これだけのお肉があれば、かなり本格的な自宅焼肉を楽しむことができます。
ちなみにそれぞれブロックでの購入となるとかなりの量になりますが、一度捌いてしまって100g~200gずつに小分けして冷凍庫で保管しておけば、繰り返し楽しむことができます。
もちろんカットしたお肉は焼肉だけでなく、普段の料理で使うことも可能です。
日本のように焼肉用カットで売られていることは滅多にないものの、アメリカでも近所のスーパーで買えるお肉で本格的な焼肉を楽しむことができるということを知って頂ければ幸いです。
そして、このアメリカで楽しむ自宅焼肉では、日本ではあまり食べることのないお肉が食べれるのも醍醐味の一つだと思います。
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