先日、休みを利用してユタ州のザイオン国立公園を訪れたのですが、せっかくなのでブライスキャニオン国立公園まで足を伸ばすことにしました。
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ザイオン国立公園もブライスキャニオン国立公園も、ユタ州の五大国立公園の一角であり、旅行情報サイトなどでもセットで紹介されることが多いところです。
ブライスキャニオン国立公園自体はコンパクトで観光しやすいのですが、楽しもうと思えば何日でも入り浸れてしまうのがユタ州の国立公園の魅力です。
そこで今回の記事では、時間が限られている人向けに、ブライスキャニオン国立公園を半日で余すことなく楽しめるモデルコースをご紹介していきたいと思います。
短い簡単なハイキングも組み込んでいるので、全身でブライスキャニオン国立公園の魅力を感じることができると思います!
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ブライスキャニオン国立公園へのアクセス
ブライスキャニオン国立公園へのアクセスに使える近隣の都市といえば、ネバダ州のラスベガスか、ユタ州のソルトレイクシティでしょう。
ソルトレイクシティから
ラスベガスから
しかし、どちらからも車で約4時間のところに位置しているため、単体としての観光には向きません。
必然的に、車で約1時間のところにある大人気のザイオン国立公園とセットで語られることが多くなるというわけです。
我々の場合は、一泊二日の日程の中で、ブライスキャニオンを半日と、ザイオンを一日半としてスケジューリングをしました。
つまり、今回ご紹介するプランは我々が実際に実証済みであり、プランニングの目安にして頂きやすいものだと自負しております。
ブライスキャニオン国立公園の見所(半日編)
それでは、早速半日しかない中で絶対に見ておきたい必見スポットをご紹介していきたいと思います。
①Visitor Center
アメリカの国立公園巡りはビジターセンターから始まります。
そして、我々はいつもビジターセンターでお土産を探す時間が最高の贅沢だと思っています。
ブライスキャニオン国立公園のビジターセンターも例外ではなく、旅の記念品は一通り揃っているので、町で買い物する時間が省けて時短にもなります。
②Sunrise Point
公園の入り口に一番近い見所ポイントとなります。
Bryce Canyon Lodge〜North Camp Groundの間に車を停められれば、歩いてすぐに辿り着くことができます。
サンライズポイントと呼ばれるだけあって、本当は日の出のタイミングで来るのが良いみたいですが、日中でも問題ありません。
ここからはBryce Canyon Amphitheaterと呼ばれる、円形に広がった谷間に無数のフードゥー(奇岩群)を眺めることができます。
③Rim Trail
サンライズポイントに立ち寄ったあとは、次の目的地であるサンセットポイントまで、リムトレイル(崖の縁)を歩きます。
崖の下に広がる無数のフードゥーを横目に、約1kmの道のりを歩くのですが、基本的には平坦な道なのでお散歩感覚です。
また、サンライズポイントからサンセットポイントが見えるので、迷子になることもありませんし、交通量も多いのと安心です。
④Sunset Point
約15分程歩くと、次の見所スポットであるサンセットポイントに辿り着きます。
同じBryce Canyon Amphitheaterを見下ろすのですが、サンライズポイントとはまた違った雰囲気があり面白いです。
どちらも絶景には変わりないのですが、個人的にはサンセットポイントからの眺めの方が好きでした。
こちらも呼び名の通り、夕暮れ時にくると燃えるような絶景を眺めることができるようですので、タイミングが合えば是非チャレンジしてみましょう。
⑤Navajo Loop Trail
サンセットポイントをひとしきり楽しんだ後は、谷底まで急降下するナバホループトレイルに挑戦してみましょう。
ナバホループトレイルに入るとすぐに道が左右に分岐しており、Wall Street側とTwo Bridges側のどちらに進むかを選ぶことが可能です。
しかし、このトレイルは文字通りループ(周回)しているので、一周回る場合は結局どちらも通るのであまり深く考える必要はありません。
注意しておきたいポイントは、このトレイルを一周回りたいか、回る時間があるかどうかという点です。
谷底まで降りるため、その高低差は168m、トレイルの全長は2.2kmで、公式による所要時間目安は1〜2時間と言われていますので、決して簡単なトレイルではありません。
そこで、場合によってはWall Street側かTwo Bridges側のどちらかへ降りて、引き返してくるという選択肢も視野に入れると良いと思います。
我々はWall Street側へ降りて、すぐに引き返してくる予定だったのですが、あいにくその日は閉鎖されていたのでTwo Bridges側へ降りることになりました。
ちなみに、谷底へ降りて引き返してくるだけであれば約30分程度で済むので、スケジュールがタイトな場合はオススメです。
⑥Inspiration Point
サンセットポイントより、更に公園の奥に進んだところにあるビューポイントです。
サンライズポイントやサンセットポイントよりも密度の濃いフードゥーの群れを眺めることができます。
「インスピレーションを掻き立てる場所」という名に相応しい、ブライスキャニオン国立公園を一望できる、まさに総括に相応しい場所だと思います。
ブライスキャニオン国立公園の見所(カスタム編)
ここまで紹介してきた①〜⑥さえ抑えれば、短時間で谷の上からも下からもブライスキャニオン国立公園を堪能することができるという算段です。
しかし、上記の①〜⑥をベースとして、時間と体力が許すのであれば、以下のオプションも是非検討してみることをオススメします。
上記③のRim Trailの代わりにQueens Garden Trailを使う
サンライズポイントからサンセットポイントまで(或いは逆のルートを)、③のリムトレイルではなく、谷底のクイーンズガーデントレイルを経由していくと、よりダイナミックな景色を楽しむことが可能です。
このクイーンズガーデントレイルは、ブライスキャニオン国立公園で一番人気を誇るトレイルで、難易度もそれほど高くありません。
サンセットポイントからスタートし、緩やかな下り道を歩いていくと、最終的には谷底で⑤のナバホループトレイルに合流する形になります。
合流したら、Wall Street側かTwo Bridges側のどちらかからサンセットポイントまで登ってくることができるというわけです。
そして、サンセットポイントからは、リムトレイルを使ってサンライズポイントに戻るだけです。
その場合の滞在スケジュールは、以下のような順番になるかと思います。
- ①Visitor Center
- ②Sunrise Point
- ★Queen's Garden Trail
- ⑤Navajo Loop Trail
- ④Sunset Point
- ③Rim Trail (②に戻る)
- ⑥Inspiration Point
ちなみに、クイーンズガーデントレイルの下りとナバホループトレイルの登りで、合計4.7kmの道のりになるので少なくとも2〜3時間程度は見ておく必要があると思います。
その数時間の差異を許容できそうな日程であれば、絶対に検討しておきたい選択肢です!
まとめ
以上、ブライスキャニオン国立公園の半日滞在モデルコースについてご紹介をしてきました。
ブライスキャニオン国立公園自体は本当にコンパクトで、よほど細部まで見て回ろうと思わない限りは、半日程度で十分だと思います。
そして、観光のポイントはなんと言っても谷底に降りることです。
時間と体力に余裕があればクイーンズガーデントレイルを、そうでなければナバホループトレイルを一周するか、一周せずに降りたら引き返すという方法を取ると良いでしょう。
この記事が、皆様のプランニングの一助になることを強く願っております。
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