アメリカに来てネイティブに囲まれて日々仕事をしていると、初めて聞く英単語や表現が次々に飛び出してきます。
レベルの高い専門用語は日本でも使う機会はあるかもしれませんが、変わった表現など個人的に理解に苦しんだものに関して、備忘も込めてまとめて行こうかなと思ってます。
実際に使われる際の意味やニュアンス、更には実際に動画で使われているシーンを紹介していきます。
他の表現はこちら >> アメリカで学んだ生きたビジネス英語シリーズ
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Move the needle
アメリカで仕事をしていて、経営に関わる数字に関して現地の同僚と議論をしている中で、頻繁に"Move the needle"、或いは"Moving the needle"という言葉を耳にしました。
意味・用法
ひとまとまりの熟語として使用されることが多く、”This is not moving the needle at all.”などという形をよく耳にしました。
意味としては、特にビジネスに於いては、「〇〇によって状況/結果は変わらない」、つまり「影響を与えない」「効果がない」といったような意味合いになると思います。
例えば、積み重なる赤字を目の前にして、新しい商品を投入しようとなったときに、懐疑的な人が”But it’s not gonna move the needle.”といったような使い方をします。
「針が動く」というのは何かのメタファーだとは思うのですが、具体的にどういう歴史でこの熟語が出来上がったのかは分かりませんでした。
しかし、ネット上で見つかった意見を総合すると、温度計・重量計などの計器類の針が動く、つまり目に見えるほどの影響があるというところから転じているのではないかと思います。
実際の使用例
原文:
If we can solve that one issue, you can cut the African-American child
mortality rate in those six communities by 50 percent. Alright?
>> That's quite moving the needle.
>> That's, that's moving the needle and really, you know, quite doable.
筆者意訳:
もしその問題を解決できれば、6つのコミュニティに属するアフリカ系アメリカ人の子供たちの死亡率を50%も削減できるのです。いいですか。
>> それはとても大きなことですね。
>> はい、これは針を動かすような大きな変化であり、夢物語などではないのです。
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