米国の僻地で暮らす駐在員のブログ

アーバンライフに別れを告げ、米国のド田舎で大自然に囲まれて暮らす駐在員のブログです。

アメリカで自宅すき焼き!肉と卵はどうする問題について、我が家の解決策をご紹介。

アメリカに赴任してきて数年も経過すると、普段あまり食べないような種類の日本食が恋しくなってくる頃です。

赴任初期の頃は、慣れ親しんだ焼き肉や寿司など、ありがちなものを欲していましたが、時間が立つと日本でさえあまり食べなかったような「すき焼き」なんかも食べたくなってくるものです。

しかし、アメリカですき焼きを作るとなると問題になるのは薄切りの牛肉と、美味しい生卵でしょう。

この記事では、アメリカで美味しいすき焼きを食べたいという人のために、最近ではすっかり定番となった我が家のレシピをご紹介していきたいと思います。

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すき焼きに使う牛肉の部位

まず、最初にして最大の悩みポイントは、すき焼き用の薄切り牛肉の調達です。

日本であれば、「すき焼き用」なんてパッケージに書かれた牛肉もたくさん店頭に並んでいますので、適当に手に取っても間違いなく美味しいのですが、アメリカではそんな大々的にすき焼き用の肉が売っているわけではありません。

試しに、Googleで「すき焼き 肉 部位」と検索してみると、すき焼きに使う肉はぶっちゃけなんでもよいとのこと。

➡ 肉屋が教える!すき焼きに合う肉の選び方と失敗しない絶品レシピ / さがえ精肉

かといって、ハラミなんかが合うわけではないと思うので、とりあえず上記のウェブサイトに書かれている内容を参考に、アメリカの一般的なスーパーで買える牛肉をいくつか試してみることにしました。

以下、独断と偏見で、アメリカですき焼き用のお肉にするならオススメしたい部位をご紹介してきたいと思います。

Source: certifiedangusbeef.com

👍:Ribeye

上記の画像の”RIB”のエリアにあるお肉です。

リブアイといえば、ステーキで食べるイメージが強いですが、肉質が細かく旨味が強いのですき焼きにしても抜群に柔らかく美味しいことが分かりました。

焼いてもよし、煮てもよしということで全方位型の万能肉なワケですが、欠点は値段が張ることです。

結構な頻度でおつとめ品として安くなっているのを見かけるので、すき焼きをする日に安くなっていたら迷わず買いましょう。

👍:Cross Rib Roast

上記の画像の”CHUCK”のエリアにあるお肉です。

私はCross Rib Roastとして売られているのを見ましたが、English RoastやShoulder Center Roastなど、色々な呼び名があるようです。

アメリカでは一般的には煮込み料理に使われることが多い部位ですが、風味・食感はリブアイにも劣らないと言われています。

それにも関わらず、リブアイの1/2〜1/4の値段で非常に安く買うことができるので、個人的にはイチオシのお肉です。

また、売られているカットのサイズが大きいので、スライサーに掛けやすいのもポイントです。

👎:New York Strip

逆に失敗したなーと思った肉は、ニューヨークストリップです。

上記の画像の”LOIN”の部分にあり、Tボーンステーキの左右に分かれた肉のうち、フィレ側ではない方(要するに安い方)なのですが、すき焼き用の肉としては微妙でした。

焼いて食べる分には歯切れが良くて美味しいのですが、煮込むと一瞬で固くなってしまい正直二度とすき焼きでは食べないだろうな思います。

日本ではすき焼き用としても食べられるサーロインもこれに近い部位ですが、値段もかなり高いですし、ニューヨークストリップの失敗があるので手が出せていません。

買ったお肉をスライサーで捌く

食べたいお肉が調達できたら、過去の記事で紹介した通り、ミートスライサーを使って薄く捌いていきます。

ミートスライサーは、アメリカ在住邦人であれば必ず持っておきたいアイテムですので、是非下記の記事も参考にしてみて下さい。

➡ Chef's Choiceのミートスライサーを購入。実際にどのくらい節約になるのか? - 米国の僻地で暮らす駐在員のブログ

実際にやってみると分かりますが、スライサーを使う際はある程度大きな塊の方がやりやすいので、薄いものを何枚も買うより、分厚いものを選ぶほうが良いです。

すき焼きにオススメの卵は?

薄切り肉が調達できたら、残る問題は卵です。

アメリカに住んでいると、卵を生で食べるという習慣がないので、すき焼きのように卵を生で食べるということが難しく感じます。

実際我が家でもアメリカに住んでしばらくの間は、生どころか半熟でも怖かったので完璧に火入れをしてから食べていました。

しかし、色々と調べていくと、アメリカにも当然厳然な食品衛生法は存在し、そのルールの下に各社運用がなされているということが分かりました。

よく考えると、アメリカ人も半熟卵は食べますし、国民食であるエッグベネディクトのホランデーズソースに至っては生の卵が使われているお店もあるみたいです。

そんなこんなで、紆余曲折を経て、現在我が家がすき焼きを食べる際に使っている卵は、以下のHappy Egg Co.のものです。

Happy Egg Co.

ホームページを見てもらえば分かる通り、トップページの動画ではのっけからほぼ生みたいな半熟卵が登場し、これでもかというほど品質の良さをアピールしているのが分かります。

また、FAQページでは、どういうプロセスを経て売り場に並ぶか、彼らが誇りを持っている洗浄(wash)や殺菌工程(pasteurization)についての回答もあり、スーパーに並ぶ有象無象の無名ブランドよりも安心感が持てたことが大きいです。

値段は最低のものに比べると数倍以上、日本でも十分に高級鶏卵の分類に入るほど高いですが、食べたいと思ったときにターゲットやクローガー系列の一般的なスーパーで買えるアクセスの良さが個人的には気に入っています。

この卵をたまに買うようになって以来、すき焼きはもちろん、卵かけご飯にしたり、納豆やまぜそばに卵黄を落として食べたりと、圧倒的に食のバリエーションを増やすことができました。

もちろん、ヒビが入っているものは避ける、卵を割る前にしっかり流水で洗う、卵を触った手はすぐに洗うといった最大限の防衛策を張った上でも、絶対に安全安心という保証はできませんので、試される場合は自己都合でお願い致します。

我が家の定番レシピ

肉問題と卵問題が解決すれば、ほぼ完成と言っても過言ではないでしょう。

割り下は、材料さえあれば自分で作ることができるので、わざわざ日本から購入して来なくても大丈夫です。

オススメの割り下のレシピは、以下の人形町今半のすき焼きの再現レシピです。

➡ 再現レシピ!あの人形町今半のすき焼きの味の秘密を教えちゃいます|デイリシャス[楽天レシピ]

醤油、みりん、砂糖があれば作れるので、アメリカ在住でも作りやすいのがポイントです。

味について強いてコメントするのであれば、このレシピ通りの比率で割り下を作るととにかく「味が濃い」ので、濃度を見ながらお湯で薄めたり、野菜を多めに入れて野菜から滲む水分で調整していくのがいいと思います。

まとめ

以上、アメリカですき焼きを食べたいときに課題になりがちな、肉と生卵の問題について我が家のケースを例に解決策の提案をしてみました。

  • 肉はリブアイを買って薄切りにすれば間違いない
  • 生卵は値段は張るがHappy Eggが比較的信頼できる

食べたいものを我慢するというのはとてもストレスの溜まることだと思いますし、この記事の情報が読者の皆様のすき焼き欲を満たす手伝いになれば、それ以上の幸せはありません!

※上記レシピに習って発生した食あたり等の事故に関しては、筆者は責任を負いません。自己責任の上、衛生に最大限の注意を払ってお試し下さい。

 

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