米国の僻地で暮らす駐在員のブログ

アーバンライフに別れを告げ、米国のド田舎で大自然に囲まれて暮らす駐在員のブログです。

イエローストーン観光プランニング編~必要日数と宿泊場所について~

先日、ちょっと長めの週末を利用して、イエローストーン国立公園とグランドティトン国立公園を訪ねてきました。

事前に様々な計画を立てていたものの、実際に行ってみると計画通りにいかないこともしばしば。

それでも限られた時間で見所を網羅しつつ、野生動物との想定外の出会いなどに恵まれ、最高に充実した時間を過ごすことができました。

今回の記事では実際に行ってみて感じたこと、反省点など次に生かせる情報を盛り込み、今後イエローストーン国立公園への旅行を計画している方々の参考になればと思います。

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イエローストーン観光のベストシーズンは?

年間来園者の半数以上は6月~8月に集中している

標高が高く寒さが厳しいイエローストーンは冬の間は園内の道がクローズされてしまいます。

そこで、最も人気の観光シーズンは6月~8月とされていて、来客数の半分以上がこの時期に集中しているようです。

また、イエローストーンの見所である間欠泉や温泉などは、気温が高ければ高いほど立ち上る湯気が少なくなるため、きれいに水面全体が見渡せるという利点があります。

ベスト穴場シーズンは人の少ない9月下旬~10月中旬

一方で、穴場とされているのは9月~10月で、夏の間に比べて人が少なく、実りの秋に野生動物達の活動が活発になるため、多くの野生動物との出会いが期待されるという点で秋のイエローストーンも非常に魅力的な選択肢でしょう。

私は10月の2週目に訪れましたが、駐車場が混んでいて入れないということもなく、トレイルも空いていてマイペースに旅行を楽しむことができました。

当然ローシーズンとなるとホテルも安くなるので、比較的自由に休暇を調節できるのであれば、混んでいる夏を避けて紅葉を楽しみに行くというのがベストかもしれません。

唯一惜しかったのは、秋とは言え、10月2週目の時点で既にNorth Loopの一部が閉鎖されており、Tower Junction近辺の名所が一切見れなかったことです。

また、ぐるりと一周回ることができないので、より綿密に計画を立てておかなければ、非効率な回り方をしてしまう危険性があるでしょう。

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※道路のクローズ状況などの最新の情報はこちらから

イエローストーン観光に必要な日数は?

この記事を見ている人は、恐らくイエローストーンへの旅行を計画している人でしょう。

そう、旅行計画の第一歩は「日数を決める」ところからです。

ツアーに参加する場合は、最初から枠が決まっているので問題ないですが、私のように個人で全てを手配する場合、見所の数と日程のバランスが肝になります。

イエローストーン単体でも現地で丸2日は確保したい

イエローストーンへ行く方法は大きく3通りあります。

(1)ソルトレイクシティ空港から車で5時間

(2)ジャクソンホール空港から車で1時間

(3)ウェストイエローストーン空港から車で0時間

恐らく費用や路線の有無も含めて最もポピュラーなのがユタ州のソルトレイクシティを拠点にすることですが、なんと車移動だけで5時間近くかかってしまいます。

つまり、アメリカ国内からソルトレイクシティ経由で向かう場合、イエローストーンに行くだけで丸1日は必要になると考えておくのが無難です。

その点を考慮に入れた上で、上記3通りの行き方で現地滞在を丸2日(実質ベース)確保するスケジュールを立てると、超ざっくりですが以下のようになるかと思います。

オプションとして、イエローストーンに来たなら是非立ち寄りたいグランドティトン国立公園にも半日程度立ち寄るパターンも合わせて記載してみました。

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横軸が日数ですが、ソルトレイクシティ経由だと、どうしても3泊4日程度が必要になる目算になります。

一方で、どの手段を取っても少なくとも2泊3日、グランドティトンにも立ち寄りたいのであれば3泊4日は確保したいという感じでしょうか。

我々の場合は、予算や各空港への飛行機のスケジュール等を天秤にかけ、今回は上から2番目の日程(SLC経由YS+GT)を選びましたが、4日目にスーパー早起きでグランドティトン観光を決め、その日の夜の便でSLCから自宅最寄りへ飛ぶことができたので、宿泊数という意味では3泊4日でした。

なぜ丸2日は確保したいのか?

イエローストーンの面積は東京都の4倍以上、四国の半分程度と言われています。

その広大な敷地を制限速度45mphで走るわけなので、移動だけで途轍もなく時間がかかります。

また、人気のスポットは恒常的に渋滞していて駐車場に並ぶ必要があったり、途中で野生動物の群れ渋滞に巻き込まれたり、とにかく計画している以上に時間がかかることを痛感しました。

そしてもう一つの理由は、Old Faithfulを含むUpper Geyser Basinエリアと、Grand Canyonを含むCanyon Villegeエリアは見所が非常に多いため、それぞれを1日目と2日目に分けて回ることをオススメしたいからです。

それぞれの見所は以下の記事に別記しますが、1日目と2日目を、それぞれのエリアを中心に組み立てることで余すことなく見所を回ることができると考えています。

➡ イエローストーン観光モデルコース編〜実際に訪れた必見所を一挙ご紹介〜 - 米国の僻地で暮らす駐在員のブログ

イエローストーン観光の宿泊拠点はどこにすべきか

続いて、宿泊について検討してみましょう。

イエローストーンは国立公園ですが、広すぎて敷地内に複数のホテルがあります。

また、周辺の町にも数多くのホテルやモーテルがあるので、どこに宿泊すべきか迷ってしまうでしょう。

我々の場合、現実的な候補として以下を検討しました。

  1. イエローストーン園内のホテル
  2. ウエストイエローストーンのホテル(今回1泊利用)
  3. ジャクソンホールのホテル
  4. アイランドパークのホテル(今回2泊利用)

最終的な決断に至るまでの経緯を以下でご説明させていただきます。

1.イエローストーン園内のホテルのメリットとデメリット

メリット

とにかく効率的に移動したいということであれば、園内のホテルが圧倒的に便利だと思います。

そして、この移動効率こそが最大のメリットであると考えます。

前述した通り、東京都の4倍以上の面積を誇るイエローストーンは、各入り口から最寄りの名所まで平気で20~30分かかってしまうほど巨大です。

日程が過密になるほど、園内のホテルの価値は上がるでしょう。

園内であれば、Old Faithful Geyserの目の前にある世界で一番大きなログハウス建築であり、観光名所でもあるOld Faithful Innは一度は泊まってみる価値があると思います。

ただし予約が困難であり、我々も今回の日程では予約が取れず泣く泣く諦めることになりました。

➡ Old Faithful Inn | Yellowstone National Park Lodges

デメリット

しいて挙げるならば、泊まる以外なにもなさそうなところです。

園内に点在するビジターセンターなどでちょっとした生鮮食品やお酒類、お菓子などの食品を買うことができたり、ホテル併設のレストランも複数あるようですが、町ぶらりで旅先風情という感じではなく、すこぶる快適なキャンプといった趣きでしょうか。

あとはホテルが異常に高いので、短期で効率重視と割り切れば問題ないですが、どういう旅行をしたいか慎重に天秤にかけることをオススメします。

2.ウエストイエローストーンのホテルのメリットとデメリット

メリット

イエローストーンの西口から車で数分のところに位置するため、園外の候補の中では群を抜いて便利だと言えるでしょう。

ギフトショップ、レストラン・パブ・バー、ホテル・モーテルまで幅広く揃った、まさに走攻守三拍子そろった観光の拠点とった趣きのある町です。

デメリット

特にデメリットはないですが、しいて挙げるのであれば以下2点かと思います。

  1. ホテルのレベルの割に価格が高い
  2. 園内の見所までなんだかんだで20~30分はかかる

ラグジュアリーなホテルというより、モーテルのような簡易的な宿が林立している感じで、宿泊体験としてはあまり期待できないかと思います。

また、再三述べている通り、いくら入り口に近いとはいえ、園内に入ってからの移動は累積で結構な距離になってしまいます。

それでも、我々は今回Day2を丸一日楽しむために1泊目はここにしました(園内予約困難故)が、ご飯を食べてお土産屋を見て回ったりと結構楽しめたので結果的に良かったと感じています。

3.ジャクソンホールのホテルのメリットとデメリット

メリット

町の規模がそこそこ大きく、とても賑わっていて滞在をかなり楽しめそうという感じがしました。

博物館や動物園、スキーリゾートが隣接しており、町自体の観光が楽しめるという意味では、上記の選択肢とは比較にならないくらい優秀だと思います。

私のアメリカ人の友人も「立ち寄る時間があれば是非行ってみて!」とオススメしてくれていました。

デメリット

上記のメリットを一瞬で帳消しにする程、立地が悪いです。

グランドティトン空港を利用した際、或いはグランドティトン観光の前日か当日の宿をジャクソンホールに構えるのはありかと思いますが、イエローストーン観光をする場合にはちょっと距離がありすぎるかなと感じました。

どちらかというと日程に余裕があって、グランドティトン&ジャクソンホール観光という名目で訪れることを個人的にはオススメしたいと思います。

4.アイランドパークのホテルのメリットとデメリット

メリット

最大にして唯一のメリットは、マリオット系列のSpringHill Suitesがあることです。

マリオットのプラチナ会員なので、旅先の宿はマリオットに寄せているのですが、イエローストーンに一番近いマリオットがここです。

値段もリーズナブルで、なんと2020年6月に開業したばかりの最新のホテルです。

我々はここに2泊しましたが、とても快適で宿泊体験としては文句なしでした。

デメリット

包み隠さず述べると、町自体はなにもなく、更にウエストイエローストーンまで車で20~30分かかるというデメリットしかない選択肢です。

正直、マリオットユーザー以外は検討の候補にも入らなさそうですが、マリオットユーザーの気休めのためにしいて言うのであれば、帰り道にウエストイエローストーンを通るので、ウエストイエローストーンでご飯を食べたり町歩きを楽しむことができるのは魅力です。

あとはそこから5分で微妙な宿に泊まるか、20分で希望の宿に泊まるのかという違いです。

我々の場合は、マリオットに寄せたいという意向と、アメックスのキャンペーンでマリオットの宿泊が30%OFFだったということもあり、総合的な判断にてアイランドパークへの宿泊という運びになりました。

プランニング編まとめ

以上、様々な見解を列記してきましたが、まとめると以下のようになります。

  1. イエローストーン単体で丸2日確保すべし
  2. 園内宿泊と周辺の宿泊を組み合わせるべし
  3. アイランドパーク宿泊も案外不便ではない

イエローストーン自体で丸2日確保した場合のモデルプランを上記で紹介しましたが、それをベースに旅行を組み立てていくといいかと思います。

アメリカのどこに住んでいるかによって到着空港や、日数が変わりますが、3泊4日か4泊5日あれば主要な見所を抑えて回ることができるというのが個人的な意見です。

逆に、「2泊3日になるとかなり厳しそう」という感覚を掴んで頂けたら、この記事はお役ご免かなと思います。

また、宿泊については、いくら便利だからといっても園内だけで完結させるメリットは少なく、アイランドパークというウエストイエローストーンから30分程離れたところに宿泊した我々も特に不自由を感じることはありませんでした。

もしも、もう一度イエローストーンを訪れる機会があれば、上記を踏まえて園内にも泊まりつつ園外の宿も組み合わせて泊まると思います。

 

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