掲題の通りですが、この度Wells Fargo(以下:ウェルズファーゴ)のチェッキング口座を解約してきました。
赴任して一年が経過し、その間は興味の向くままに色々なサービスに申し込んでいますが、作るだけ作ってずっと野放しになっているものもたくさんあり、いつ帰任となるか分からない身分なので、かねてから時間のある内に整理をするべきだなとは感じていました。
ブログをやっていると、「これはいい!みんなも開設しよう!」と煽る記事が多くなりがちなので、この手の断捨離記事も機会があれば書いていきたいと思います。
この記事では、ウェルズファーゴの解約に至った経緯と、実際に窓口での流れを紹介していきたいと思います。
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そもそもなんで開設したのか?
ものの1年で解約するようなものは最初から申し込まなければよいのですが、ウェルズファーゴの銀行口座に関しては当時止むを得ず開設をしたのでした。
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こちらの記事で触れていますが、赴任直後にJPMorgan Chase(チェース)の銀行口座を申し込みに行ったのですが、厳格な本人確認を通過できるだけの書類が揃っておらず、瞬く間に追い返されたのでした。
入会特典の存在を知っていたので赴任したら絶対にチェースの口座を作ると決めていたのですが、蓋を開けてみたら特典はなにもないけど、本人確認要件がガバガバ比較的寛大なウェルズファーゴで当面の口座を工面しようとなったのです。
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僅か1年足らずで解約しようと思った理由
そもそも希望の銀行ではなかったので、いつか解約しようとは思っていましたが、まさかこんなに早く解約することになるとは思ってもいませんでした。
それでも僅か1年で解約しようと思った理由は大きく分けて2つありました。
- 最低預金額を維持するのが馬鹿らしくなってきた
- 日本に帰ってから解約するのは圧倒的に大変そう
以下でそれぞれの理由について深掘りしていきたいと思います。
最低預金額を維持するのが馬鹿らしくなってきた
ウェルズファーゴのチェッキング口座を作った後、要件通りの本人確認書類が揃った段階でチェースのチェッキング口座を開設しました。
偶然にも自動車のローンもチェースということもあって、今ではチェースが家計を支えるメイン口座となっています。
それに加え、同時期に預金口座としてアメリカンエキスプレスのHigh Yield Savings Accountと、資産運用のためにチャールズシュワブのBrokerage Account=証券口座を開設しました。
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この段階で生活立ち上げ用に作ったウェルズファーゴは完全に役目を終えたのですが、「口座に最低1,500ドルを入れておかないと口座維持費がかかる」というトンデモ仕様のため、ずっと1,600ドルを寝かせた状態になっていました。
この死んだ預金をアメックスの預金口座に移せば年率0.5%で年間7ドルの利息収入、チャールズシュワブの証券口座で年率5%で運用すれば年間75ドルのキャピタルゲインを生み出してくれるのに、寝かせておいたらなにも生み出さないどころか、ちょっとでも油断すると口座維持費を取られてしまうわけです。
そういうわけで、口座を閉じることに決めたのでした。
日本に帰ってから解約するのは圧倒的に大変そう
そして上記とは別軸ですが、いつかは本帰国となる駐在員の身分なので、いずれは不要な銀行口座を全て閉じなければなりません。
日本に帰ってから「いずれ」解約することもできそうですが、ネット上の記事を見て超絶怒涛の面倒事になることが容易に想像できました。
解約の書類に記入して郵送しろ、と書いてあるので、書類をダウンロードする。一番最初に "Notarization is required" と書いてある。[…中略…] アメリカ国外で notarization を受けるには、大使館・領事館に問い合わせるか、政府機関でサインの正当性を証明する "Apostille Guarantee" を取れ、と書いてある。
詳細はリンク先で全文確認可能ですが、要するに口座の解約には直筆のサインが必要で、そのサインが本物と証明するための書類が必要でーということらしく、かなり面倒な様子です。
このご時世、明日にでも緊急帰国になる可能性もありますし、油断して後で痛い目を見るよりは、今の内に解約しておこうと固く誓ったのでした。
解約に必要なものと解約の流れ
それでは実際の解約の様子を紹介していきたいと思います。
銀行口座の解約に必要なもの
口座の解約に必要なものは以下の2点でした。
- 身分証明書(現地の免許証が望ましい)
- 口座に紐付くデビットカード(或いはキャッシュカード)
銀行口座の解約の流れ(窓口の場合)
支店の窓口での口座の解約の大まかな流れは以下のような感じでした。
- 解約の意思を伝える
- 本人確認書類の提示
- 端末にデビットカードとPINを入力して口座認証
- 解約の同意書にサイン
- 口座残高をチェックで貰うか、キャッシュで貰うか意思確認
- 残高全額分のチェックを受け取って終了
全行程を含めて十数分程度しかかからなかったので、思っていたよりスムーズに終わったなという印象です。
前述の日本から解約するという作業と比較すると、圧倒的にやっておくべきだと感じますね。
銀行口座解約の際に留意すべき点
アメリカにいれば、口座の解約は比較的簡単だということが分かりましたが、銀行口座解約の際に留意すべき点を以下にあげておきたいと思います。
- 最低預金額を下回らないようにしておく
- 公共料金や家賃などの引き落とし先を変更しておく
- 必要な情報はダウンロードしておく
最低預金額を下回らないようにしておく
口座を解約するからと言って、口座の中身をゼロにしておく必要はありません。
前述した通り、解約手続きの際にチェックを発行してもらうことができるので、事前に別の口座へ送金しておかなくても大丈夫です。
保有口座の契約条件にもよりますが、月のいずれかの時点で最低預金額を下回っていると口座維持費用がかかるという契約の場合、解約のタイミングで預金をゼロにするのが最も安全且つ確実に維持費の発生を抑えることができるかと思います。
公共料金や家賃などの引き落とし先を変更しておく
一方で、こちらは解約前に行っておくべき作業となります。
解約する口座を家賃や光熱費、クレジットカードの自動引き落とし口座に指定している場合は忘れないように紐づけ口座の変更を行っておきましょう。
自動引き落としがされずに支払い遅延となり、クレジットスコアに傷がつくという事態にもなりかねないので、普段使っていないクレジットカードには特に目を向けておきましょう。
必要な情報はダウンロードしておく
解約すると過去の取引明細を閲覧することができなくなるので、必要なものがあればダウンロードして手元に保存しておきましょう。
ちなみにウェルズファーゴの場合、解約後でも約90日間は口座情報を閲覧することができるようです。
しかし、この期間を過ぎた場合は二度とアクセスすることができなくなってしまうので注意しましょう。
まとめ
この記事では、ウェルズファーゴのチェッキング口座を解約するにあたって、今までの経緯と考えていたこと、実際の解約の様子を述べさせていただきました。
記事を書いていて改めて感じたのは、最低預金額が存在しない口座は最高という紛れもない事実です。
仮に複数口座を持っていて、それぞれ最低預金額が存在している場合、資産運用という面からも使い勝手が著しく悪くなるなと感じました。
赴任当初はなんでも試してやろうという意気込みでしたが、口座開設でキャッシュバックが貰えるからと言って向う見ずな口座開設を続けると、こんなこともあるという視点を得ることができました。
皆様にとって、この記事が少しでも有益であると感じていただければ幸いでございます。
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