アメリカ赴任が決まって、準備のために何度か渡米していた時期に、そういえばアメリカにはウォシュレット文化がないという普遍的事実に気が付きました。
日本だとウォシュレットは幅広く普及していて、家でも会社でも、はたまた外出先でも快適なおしりライフを送ることができます。
一方のアメリカでは、ホテルはもちろん、一日の大半を過ごす会社のトイレにもウォシュレットがないので、日本から出張用に携帯ウォシュレットを持参して乗り切っていました。
携帯ウォシュレットは、これはこれで優れている商品なので、旅行や出張などの際に重宝するのですが、実際に赴任して長期的にアメリカに住むと考えると、どこかでウォシュレットを購入すべきだろうと感じていました。
今回の記事では、アメリカ赴任後にウォシュレットを実際に取り付けてみて感じた、商品の選び方や取り付け方法などを解説していきたいと思います。
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- コロナ禍で在宅勤務。今こそウォシュレットを買うとき?
- トイレの形が買えるウォシュレットを決める!
- アメリカ製のものならTOTOの半額で買える!
- ウォシュレットを購入する前に必ず確認すること
- 特殊な工具は必要なし!ビデオを見ながら簡単に取り付け。
- 遂に完成!取り付けた感じと延長コードの処理作業
- 実際の使用感について
- まとめ
コロナ禍で在宅勤務。今こそウォシュレットを買うとき?
実際に赴任した後、あれよあれよという間にコロナ禍がやってきて終日在宅勤務となった私は、家で過ごす時間が長いなら、思い切ってウォシュレットを買ってしまうのが正解なのでは?と思い至り、すかさずアメリカのウォシュレット事情をリサーチし始めました。
ちなみに、アメリカの紙製品の品質はかなりひどいと個人的には思っていて、トイレットペーパーもゴワゴワしていて使いづらかったり、この暗いコロナの時代にせめてトイレ事情だけでも明るくしたいという気持ちが芽生えていました。
一日の大半を過ごす会社のトイレにウォシュレットを取り付けるために、何個もの説得資料と稟議を起案することは不可能だと思いますが、自宅のトイレであれば自分の意思決定だけで全ての事が済むので最高です。
トイレの形が買えるウォシュレットを決める!
ウォシュレットを買おうと決まって直ぐに思いついたのは、我々日本人がこよなく愛するTOTO社製のウォシュレットでした。
しかし、結論から言うと、我が家のトイレにはTOTOを取り付けることができませんでした。
正確に言うと、取り付けられるモデルは値段が高すぎて手が出なかった、です。
アメリカのトイレにはElongated Bowl(楕円形)とRound Bowl(丸形)という2種類の形があり、我が家のトイレはRound Bowlのものということが分かりました。
アメリカのTOTOの商品ラインナップを見てみると、最も安いラインはRound Bowlに対応しておらず、最低でも$599~という、おしりには優しいが懐には厳しい価格設定になっていることが分かりました。
つまり、自宅のトイレの形が買える商品を決めてしまうので、絶対にTOTOがいいという人は、お金をきちんと払って対応モデルを購入するか、思い切って家のトイレを取り換えてしまうしかないと思います。
アメリカ製のものならTOTOの半額で買える!
任期が決まっている身として、仮住まいのウォシュレットに6万円~7万円も投資するという決断ができず、色々と調べたところアメリカ製のものであれば半額以下で購入できることが判明しました。
Round Bowlに取り付けられるのが大前提として、ネットで評判の良かったBrondell Swash SE400というモデルが、$299.99から。なんとTOTOの半額で買えることが分かりました。
機能も日本のものと比べて遜色なく、コントロールパネルでは以下の機能が使えます。
- 洗浄機能(ビデ/おしり)
- 乾燥機能
- 水圧調節
- 水温調節
- ノズル位置調節
- 便座温度調節
私が住む地域は冬の寒さが厳しいので、温水機能と便座を温めてくれる機能が付いているのが決め手となりました。
冬の会社のトイレのキンキンに冷えた便座が辛くて、それだけで便秘になりそうだったので、洗浄機能自体に大きな差別要因がないとなると、この辺の付帯機能の充実度が選択基準になるでしょう。
ウォシュレットを購入する前に必ず確認すること
お目当ての商品を決めた後、購入ボタンを押す前に必ず以下の点を確認することをオススメします。
- 商品がトイレに正しくフィットするか
- バスルームにコンセントがあるか
- トイレと洗面台の間に十分な距離があるか
1.商品がトイレに正しくフィットするか
取り付けに関しては、ElongatedとRoundという分類が正しくできていれば基本的に問題はないと思いますが、念には念を入れてその商品の規格寸法を調べておきます。
例えば、私が購入したBrondell Swash SE400の場合、取り付け可能なサイズが明記されています。
特に②のタンクまでの位置はタンクの形状によって異なり、我が家の場合はギリギリで要件を満たしていました。
2.バスルームにコンセントがあるか
これも見落としがちですが、アメリカのバスルームの場合、日本のようにトイレの真横や真後の絶妙な場所にコンセントがないケースが多いです。
我が家の場合、ドライヤー用のコンセントがシンクの横にあるくらいで、ウォシュレットの取り付けのために延長コードを使うことになりました。
バスルームにコンセントがないことは少ないと思いますが、どのように電源の供給を行うかは必ず確認しておくべきだと思います。
3.トイレと洗面台の間に十分な距離があるか
多くの商品は、上の写真のように便座の右側にコントロールパネルが迫り出しています。
トイレ自体のサイズに気を取られすぎて、迫り出したコントロールパネルの存在を忘れないようにしましょう。
トイレットペーパー分程度の隙間は空いていると思うので滅多にないケースだとは思いますが、この辺は検討段階では完全に盲点なので注意しましょう。
特殊な工具は必要なし!ビデオを見ながら簡単に取り付け。
注文後ほどなく商品が届きまして、DIYで取り付けをしました。
特に水回りの取り付けで家が水浸しにならないか心配でしたが、説明書を読みながら、直感的でないところは以下のビデオを見ながら作業を進め、15分くらいで簡単に取り付けることができました。
遂に完成!取り付けた感じと延長コードの処理作業
取り付けた商品の見た目はこんな感じになりました。
値段の割に十分スタイリッシュで、まるで純正品のような佇まいです。
洗面台とのスペースもしっかり取れているので、コントロールパネルの操作もしやすいです。
また、前述した通り、我が家ではトイレの周りにコンセントがないので、ドライヤー用のコンセントから延長コードを引っ張って取り付けることになりました。
コンセントから洗面台の反対側まで延長コードを伸ばす必要があったため、近くのホームデポでケーブルコンシーラを購入し以下の画像のように収まりをよくしています。
この辺の処理はついつい手を抜きがちですが、こっちのバスルームはゲストも使うので見た目に美しくなるようきっちり処理をしました。
実際の使用感について
今のところ想像以上に快適に使えていて、TOTOじゃなくても全然大丈夫だったとコストパフォーマンスの高さに歓喜しているところです。
重度のウォシュレッターの最大の懸念事項である水圧も、最大にすると怪我しそうなくらいの勢いで出ます。
そして、便座も温かく、冬はトイレから出られなくなってしまう程です。
ちょっと気になったのは水温で、最初の数秒間はかなり温かいのが出るのですが、徐々に冷たくなってきます。
タンク式なので、タンク内の水が一様に温かいのかと期待していたので、ここはちょっと残念ポイントです。
しかし、冷たくなるといっても温度にムラがあるという程度で、水道水なみの冷水が出るわけではないので、すなわちダメな商品だという判断にはならないと思います。
まとめ
まず、TOTOが高級品だということが分かっていただけたかと思います。
永住者やこれから長く住む人であればTOTOへ投資する理由もあるかと思いますが、企業の駐在員として来ている私のような身分であれば、アメリカ製のウォシュレットでも十分だと思います。
実際にTOTOの約半額のアメリカ製のウォシュレットを購入し、想像以上に快適に使えるということを身をもって体験することができました。
そして、これだけリーズナブルでいい商品があるのに、なぜアメリカではウォシュレットが普及しないのかという疑問ばかりが深まる結果となったのでした。
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