この記事は、「アメリカへの赴任が決まり、下見のタイミングで家や銀行を契約しなければならない!」という方向けに、最短でソーシャルセキュリティーナンバーを取得する方法を説明しています。
この情報を参考に(鵜呑みにはしないで下さい!)、赴任前の下見や、赴任直後のスケジュールを立てると、少しはお役に立てるかもしれません。
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はじめに
アメリカではソーシャルセキュリティーナンバー(通称:SSN = Social Security Number)という個人に紐づく社会保障番号があり、移住後あらゆる場面で提示が求められます。
私が今までで提示を求められたのは具体的に以下ような場面です。
・車のリース契約
・住居の賃貸契約
・銀行口座の開設
・クレジットカードの申込み
・証券口座の契約
・自動車運転免許取得
上記の通り、ソーシャルセキュリティーナンバーは与信や本人確認といった際に最も重要な役割を果たしているので、赴任直後、或いは赴任前の下見段階でソーシャルセキュリティーナンバーを取得できるかできないかで、どれだけスムーズに離陸できるかが決まると言っても過言ではありません。
そこで、今回は私自身が当時抱いていた疑問と、実際に経験してみて分かった事実を元に、知っておきべき知識をご紹介します。
申請に必要な書類
申請に際して、以下の書類を準備する必要があります。
- SS-5申請書(ダウンロードはこちら)
- パスポート及び有効なビザ
- I-94(ダウンロードはこちら *GET MOST RECENT I-94から)
- 配偶者の場合はこれに加えて婚姻証明書や戸籍謄本の英訳版が必要
➡ 【駐在員向け】配偶者のSSN取得完全ガイド!場所によっては取得に時間がかかるので早めの申請が吉。 - 米国の僻地で暮らす駐在員のブログ
SSNの申請は入国直後でも可能
SSNは入国後10日程度してからでないと申し込めないという情報がネット上に溢れていますが、私の場合は入国後翌々日に問題なく申請できました。
恐らくこの手の話は、I-94という出入国情報の記録が電子化される以前の事実が未だに喧伝されているのだと思っていて、現在はほぼ即時にI-94が反映されるため、渡航間もない段階でも申請自体は問題なくできるのではないかと考えています。
こちらのウェブサイトから最新のI-94が取得できますが、申請時点で正しく反映されていれば問題ないと思います。
以下の画像の矢印のところにある「GET MOST RECENT I-94」をクリックすると、ポップアップが表示されるので、「CONSENT & CONTINUE」をクリックします。
名前や生年月日、パスポート番号を聞かれるので、必要な情報を入力すると最新のI-94が表示されるので、「PRINT」を押して印刷を行います。
SSNは申請後48時間後に取得可能
ソーシャルセキュリティカードという物理的なカードが届くには最低2週間程度必要ですが、ソーシャルセキュリティナンバー自体は48時間後に取得することができます。
方法は至ってシンプルで、48時間経過後に、申請時に渡される控えの紙とパスポートを持って、再度ソーシャルセキュリティオフィスを訪れるだけです。
私の場合、48時間後に訪れて番号を教えて欲しいと伝えると、ポストイットにさらさらと私の番号を書かれて渡されました。
再度オフィスに訪れるのは面倒ではありますが、2日と2週間の違いは赴任直後のあらゆる手続きのスピードに大きな変化を生むので、実践する価値はあるかと思います。
ただし、場所によってはセキュリティーの観点などから教えられないと断られる場合があるらしいので、申請時に48時間後に番号だけでも教えてもらえるか確認してみるといいかもしれません。
受け取り住所問題は解決できる!
ちなみに、SSNを作成するためには出来上がった物理カードを受け取るための住所を指定する必要がありますが、家の契約にはSSNが必要になります。
ゼロからアイデンティティを確立するのは大変なことで、以下のミームが皮肉たっぷりにその状況を描いています。
この問題も、上記の方法でSSNだけ入手してしまえば解決となります。
基本的に物理カードの提示を求められることは少なく、今までに物理カードの提示を求められたのは運転免許証を作るときくらいです。
ちなみに、この場合でもSSNの申請書にはなにかしらの住所を書いておく必要があるので会社の住所などを記載しておくとよいかと思います。
私の場合、2週間経っても届かなかったため電話で問い合わせたところ、会社などのオフィスビル宛には届けられないということで配達会社から返送されてしまったとのことでした。
なお、アメリカの別の支店の駐在員の話では問題なくオフィス宛に届いたという報告もあり、この辺は担当者によって対応が異なるアメリカらしいという感じです。
その時点では家の契約が住んでいたのでその住所に再度送りなおして欲しいとその伝えてみましたが、電話越しでの手続きはできないと断られ、後日再申請のために3度目の訪問をすることになりました。
それでも、赴任前の下見中にSSNを作れたことで、後々かかる多くの手間が省けたのは言うまでもありません。
まとめ
ここで紹介した方法は自分が実際に可能だったことなので、全て事実として記載していますが、必ずしも再現性があるかは保証できません。
オフィスへの配達の可否のように、人や地域によって対応がバラバラというのも事実だからです。
しかし、裏を返せば交渉の余地が残されているということでもあり、私の経験がなにかの役に立てば嬉しいです。
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