米国の僻地で暮らす駐在員のブログ

アーバンライフに別れを告げ、米国のド田舎で大自然に囲まれて暮らす駐在員のブログです。

どんな検査が待ってる?アメリカ駐在中の出産体験、妊娠中期編を実体験を基にご紹介。

前回の記事では、アメリカ駐在中に妊娠が発覚した場合の初診までの流れをご紹介しました。

➡ アメリカで妊娠が分かったら?駐在中の妊娠発覚→初診までの流れを実体験を基に教えます。 - 米国の僻地で暮らす駐在員のブログ

その中で、出産に至るまでの大まかな流れをご紹介したものの、妊娠7ヶ月目(30週頃)までは月1の検診となります。

初めての妊娠なら尚更ですが、ただでさえ不安でしょうがない中、検診の間隔が一ヶ月も空くのは気が気じゃないと思います。

この記事では、妊娠中期の過ごし方や実際の検診内容など、妊娠初期の方々向けに今後どういう出来事が待ち受けているのか分かるように、実体験をベースに流れをご紹介していきたいと思います。

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適当かつ驚くほど短いアメリカの妊婦検診

妊娠したということは分かったものの、初めの頃は胎動も感じられず、つわりなどの顕著な身体の変化もなかったので、本当にお腹の中の子は大丈夫なのか毎日不安でいっぱいでした。

初めての検診からは一ヶ月毎に検診が行われていきますが、そんな不安の中で待ちに待った二回目の妊婦健診は、驚くほど呆気ないものでした。

二回目の検診の流れと詳細の内容

まずは病院の受付にて、医療保険内容や連絡先(住所・電話番号など)に変更が無いかなどの紋切型の質問に答えます。

私の妊娠していた時期は、コロナ禍のど真ん中だったので、直近で濃厚接触をしていないかなどのアンケートに毎回答えさせられていました。

待合室にて順番が来るのを待ち、順番が来たらナースによる前捌きが行われます。

  • 体重測定
  • 尿検査
  • 血圧測定

いきなり衝撃を受けたのは、体重測定は普段着のまま行われていたことです。

当然靴も履いたままで(ブーツだと体重激増)、冬だったら厚着をしていますし、夏であれば薄着になりますが、そんなことは誤差の範囲で一切お構いなしという感じでした。

病院によって違うのかもしれませんが、この病院は全くアテにならんと思ったので、以後、検診の日は自宅でセルフ体重測定をするようにしていました。

また、尿検査は尿を入れたカップに自分でリトマス紙のような試験紙を浸し、色が変わればナースで異常を報告し、変化なしであればお咎めなしという完全自己申告スタイルでした。

その後、診察室に案内されて担当の産婦人科医が来たら以下のような診察が行われます。

  • 担当医による問診
  • ドップラーによる心音チェック
  • 子宮底長測定(※妊娠6ヶ月以降から)

この間、僅か5〜10分程度なので、先生が忙しいときは待ち時間の方が圧倒的に長いという感じでした。

私が通っていた病院では定期検診の際のエコー診断はありませんでした。

また、心音チェックと言っても「モワンモワン」というとても心臓の音とは思えない音を聞いて、”The baby is doing great! HAHAHA!”と褒められて終わりです。

ネットで他の方々の出産ブログなどを読んでも似たような内容が多かったので、アメリカの診察は驚くほど適当で呆気ない(=超効率的)という結論に至りました。

Tips: 前の記事でも触れた通り、お医者さん側からペラペラとアドバイスをしてくることはないので、事前に質問事項をリストアップしておくのが良いです。異常がない限りは一ヶ月に一回しかない貴重な機会なので、疑問点は質問攻めで解消しておきましょう。

初めてのエコーは妊娠5ヶ月(20週目)に

通常の検査ではホワホワという心音チェックしかしなかったので、お腹の中の胎児の様子を知る由もありません。

20週目になると、”20 Weeks Anatomy Scan”と言われるいつもよりも気合の入った検査が待っており、ここで初めてエコーによる検診が行われました。

ちなみに、このエコーはいつも通っている産婦人科医ではなく、別の専門の医院(Imagining Center)で受ける必要があったため、予約も別口で行う必要がありちょっと面倒でした。

アナトミースキャンの流れと詳細の内容

基本的な流れは他の病院と同じで、問診票への記入や保険の確認などを行います。

診察室は個室で、診察台と大きなモニターが置かれており、日本のときに住んでいた部屋よりも全然広いトイレ付きの部屋でした。

Tips: 私のケースでは、診察を始める前に「胎児の性別が知りたいか」の意思確認がありました。知りたくないのであればその旨を伝えておくといいと思いますが、出産までエコーがない可能性もあるので聞いておいた方がが良いと思います。私は妊娠糖尿病になったので、出産前に追加エコーを受けることになりましたが、そうでなければ出産までエコーはありませんでした。

今まで全く見てもらえなかったのが嘘のように、ここでは胎児の頭の先から足の先まで丁寧に診てくれます。

専門の技師がユーモアを交えながら、目にも留まらぬ速さで胎児の体中の骨やパーツのサイズ、コンディションなどをチェックしていきます。

測りながらこれは身体のどの部分か説明してくれましたし、心臓など重要そうな部分は時間をかけて診てくれていました。

一通り検査が終わったのですが、顔を見せてくれなかったので、一度トイレ休憩を挟んで再チャレンジをすることになりました。

ちなみに、エコーの際は尿をパンパンに溜めて来て下さいというお達しがあったので、診察中ずっと尿意を我慢しているのが辛かったのを覚えています。

結局、最後には無事に我が子の顔を拝むことができ、ここぞとばかりに大量のエコー写真取ってくれて、ついでにモニターの動画撮影もさせてくれました。

今回調べてた身体の部位の大きさなどの検査結果は、全てメールで送られてきました。

Tips: ちなみにGoogle mapで専門医を調べると、検査の内容がどうだったかなどの体験記みたいなレビューもあったので、どんな様子か知りたい方は事前に調べておくと心の準備もできるかと思います。

何度も言いますが、妊娠中のエコーはこれにて終了(初診時のやつと20週目のやつ)で、出産までは再びボワボワとした心音チェックの日々が始まります。

妊娠糖尿病を調べるグルコーステスト

妊娠7ヶ月頃になると、妊娠糖尿病になっていないかを調べるためグルコーステスト(糖負荷検査)が行われます。

妊娠糖尿病は、妊娠中に初めて発見・発症した糖代謝異常のことをいいます。

妊娠をすると、胎盤から分泌されるホルモンの影響により血糖値を下げる働きをするインスリンが正常に分泌されなくなる場合があり、それを早期発見するため、妊娠中期に検査が行われます。

グルコーステストの流れと詳細の内容

こちらも病院によって細かい手順に違いがあるかもしれませんが、私が受けた検査は以下のような流れで進みました。

まず、妊娠6ヶ月目の検診の際に検査用のドリンクを渡され、次回7ヶ月検診の際にグルコーステストを行うので飲んできてくださいと説明を受けました。

合わせて手順書の紙ペラを一枚を貰いましたが、内容は以下のような感じです。

  • 検査はドリンクを飲んだ1時間後に行うので、逆算してドリンクを飲むこと
  • ドリンクは5分以内に飲みきること
  • ドリンクを飲む2時間前まで飲食OK(糖分が入ったものは避ける)
  • ドリンクは冷蔵庫でキンキンに冷やしたほうが美味しいよ!

私は7ヶ月検診と合わせてグルコーステストをすることになったので、先生に具体的な時間を確認したところ病院に到着する15分前に飲むように、とのことでした。

当日はいつもの受付に加えて、今日はグルコーステストを受ける予定である旨と、ドリンクを飲んだ時間を伝えました。

ドリンクを飲んだ1時間後になるのを待って血液を数本取られて検査は終了。

検査結果は一週間以内に電話での連絡とのことでしたが、基準値を遥かに上回る結果だったせいか、翌日に「やばい数値出たよ!ハハハ!」と連絡が来ました。

妊娠糖尿病の体験談に関しては、また別の記事で詳しく述べたいと思います。

妊娠中期に気をつけるべきポイント

妊娠中は考えることが多いのですが、その中でも忘れないようにしておくべきポイントをご紹介していきます。

①妊娠中のサプリメントについて

普段の食生活に自信がなかったので、妊婦に必要な栄養はサプリメントで摂取していました。

産婦人科医からも診察の度に毎回必ず何か飲んでいるサプリはあるか?という質問をされていました。

どうやら、飲んでいない方には処方されることもあるみたいです。

アメリカでは妊婦用のサプリメントはスーパーやドラッグストアにいくつか売られていますが、私が飲んでいたのはRainbow Light のマルチビタミン「Prenental One」という商品です。

Non-GMOでグルテンフリー、自然に作られたような緑の粒で、なんだか身体に良さそうな見た目をしています(粒が異常に大きい)。

同じようなサプリでOne A Dayの「Prenental 1」という商品も試したことがありますが、こちらはカプセルで飲みやすいのですが、お通じが悪くなったので使うのを止めました。

Tips: 私は使うのを止めましたが、商品レビューを見ると「つわりが酷かったけどこのサプリは飲めた!」などの口コミもあったので、結局は自分に合ったサプリが一番です。

②母子手帳について

アメリカには母子手帳はなく、全てネットで管理されています。

どこかの病院で一回登録されると、アメリカ国内であればどこの病院に行ってもその情報が共有されるので、母子手帳は必要ないという理屈のようです。

なので使う機会は全くありませんでしたが、駐在員の妻という立場上、いずれ日本に本帰国した際にはあった方がいいと思い、自分で購入することにしました。

海外での出産でも使える、日英併記の母子手帳というものが存在し、日本大使館で配布していたり、日系の本屋さんで購入したりすることができるようです。

ただし、私の住んでいる州では簡単に手に入らなかったので、ネットで購入して実家の住所に届けてもらい、わざわざ国際郵便で送ってもらいました。

➡ 英語/日本語母子健康手帳(令和4年版) < 本の楽育まんてん堂

ちなみに、アメリカの産婦人科医は母子手帳を記入するという概念がなく、もちろんどうやって記入すればいいかも分からないと思います。

頑張って説明してお願いすれば記入してもらえるかもしれませんが、僅か数分しかない診察の時間で書いてもらうのは気が引けたのと、私が通っていた病院はアプリで検査記録を確認できたので、毎回それを見ながら自分で母子手帳に転記をしていました。

まとめ

そういうわけで、アメリカでの妊娠中期の様子をご紹介してきましたが、恐らく思っている以上に淡々と事が運んでいくことに驚くと思います。

子供が多いということもあるかもしれませんが、基本的には機械的に必要最低限の検査を効率よく回しているんだろうなといった感じでした。

もちろん、ここでご紹介したのは私の実体験をベースにしたものなので、病院が違えば大なり小なり変わってくると思います。

また、胎児の異常などが発見されれば、全く違うプロセスを踏むということも当然に予想されますので一概には言えませんが、「どんなことが待ち受けているのだろう」という疑問に対して、少しでも答えが出せればと思い執筆しました。

 

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