アメリカ駐在が決まると、引っ越しのために新しく家具や家電、衣類などを新調することになると思います。
普段日本で使い慣れたものは赴任先でも使い続けたいと思うのが本音でしょうし、わざわざアメリカ生活のために現地でこれらを新調するのも家計が気になるところ。
特に家電となると未だに日本のものは品質が高く、この円安のご時世ではコスパという観点でも尚更日本の家電の魅力的に見えてきてしまいます。
今回の記事ではアメリカに駐在員としてやってきた筆者自身の体験を基に、アメリカ駐在生活に欠かせない、日本から持ってきてよかったと思う家電を紹介していきたいと思います。
ちなみに日本ならではの最強神家電と言えば問答無用でウォシュレットですが、トイレの規格の違いでどう考えても日本から持ってくることができないので、以下の別記事に切出して紹介しております。
➡ アメリカでウォシュレットを取り付けよう!TOTO以外のオススメ品や取り付け方法を徹底解説。 - 米国の僻地で暮らす駐在員のブログ
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現役駐在員が考える、持ってきて良かった日本の家電達
①オーブントースター
え、トースターなんか持っていくの?と思うかもしれませんが、アメリカでは日本にいるとき以上に活躍の幅が広がります。
その理由はアメリカの食文化と強く関わっています。
アメリカのレストランは量がとても多く、外食をした際に食べ切れなかった分は箱に入れて持って帰ることができます。
これは身体の小さい日本人への特別なサービスなんかではなく、普段から当たり前のように提供されているサービスであって、決して恥ずかしいことではありません。
そして、この持って帰った料理を再加熱して食べるときに、小型のオーブントースターが大活躍するのです。
筆者の家庭では、バルミューダのスチームトースターを使っていますが、持って帰ってきた肉料理やピザ、フライドポテトやナチョスなどを蒸気の力を使って美味しく作りたてのように再加熱できて非常に助かっています。
ちなみに、アメリカのほとんどの住宅には巨大なオーブンが備え付けてあるのですが、オーブンは無駄に大きい上に、余熱にかかる時間などを考えると、持って帰ってきた料理をサッと再加熱するのにはあまりにも面倒くさすぎると思います。
②プラズマクラスター除菌脱臭機
知名度が圧倒的に低いため他の駐在ブログで触れられることが滅多にないですが、プラズマクラスター除菌脱臭機は超オススメです。
そういう意味では、偶然この記事を読んだ方は本当にラッキーだと思います。
この商品をおすすめする理由ですが、アメリカの家、特にアパートやマンションは外に繋がる換気扇がなく、生活臭が家の中に篭りやすいからです。
換気扇を回すと、吸い込んだ煙が勢いよく家の中に吹き戻ってくるなんてブログの記事を読んだことがある人も人も多いのではないでしょうか。
また、無駄に気密性の高いアメリカの住宅では、換気をしようと思って窓を空けても煙がなかなか外に出ていかず、お肉を焼いたりすると家中に匂いがこびり付いてしまうこともしばしば。
別の記事で部屋の消臭方法に触れたことがありますが、この商品を買って以来、匂いの強い料理をした後の籠もった匂いが劇的に改善された気がするので、個人的に強くオススメしたいと思います。
③ホットプレート
たこ焼き、お好み焼き、すき焼き、焼肉、鍋料理など、あらゆる用途で週一回以上は必ず登場するのがホットプレートです。
我が家ではBrunoのコンパクトホットプレートを使っていますが、これ一台で様々な卓上料理を賄ってくれるので、非常に重宝しています。
特に、アメリカに来てからでは買えない商品という観点からも、赴任前に日本で買っておくものリストの最上位に入れるべきだと思っています。
我が家で使っているのはコンパクトサイズなのですが、夫婦2人でちょっと小さいかなと感じるので、お子様がいる家庭ではグランデサイズがオススメです。
また、通常セットには平面プレートとたこ焼きプレートが付属してますが、オプションの深鍋プレートがあると鍋料理もこれ一台で作れるので、深鍋セットを購入しましたが、これが大正解で、土鍋とカセットコンロの組み合わせにはもう戻れません!
夫婦2人と小さいお子様の家庭へのオススメはコンパクトサイズ
夫婦2人と育ち盛りのお子様の家庭へのオススメはグランデサイズ
④炊飯器
米を炊くなら日本の炊飯器が世界で一番だと強く思っています。
海外赴任が決まると「海外赴任 炊飯器 持参」などという検索ワードで情報収集をする人も多いかと思いますが、先輩赴任者として「炊飯器は絶対に持ってきたほうがいい」と断言します!
ヨドバシやビックカメラなどの大手量販店に行くと、インバウンド向けの海外電圧対応の炊飯器も数多く売られていますが、「いずれ帰任するのに国内版より機能が劣る高い炊飯器」にお金を使うべきでしょうか?
答えは「否」で、後ほど詳しく記載しますが、アメリカ電圧に変換できる変圧器を買って、日本の炊飯器を持っていくほうが経済的にも味覚的にもお得だと断言します。
特に、私のように白米をおかずに白米を食べたいような白米好きな人にとって、そもそものお米の質や味が劣る海外で、よく分からない炊飯器を使うこと自体が非常にリスクです。
試しに海外の外国人経営の日本食レストランに行って適当なご飯ものを頼んでみると、その白ごはんの完成度に改めて炊飯器の重要性を再確認することになるでしょう。
個人的には飛行機の預け荷物に入れてでも持っていった方がいいと、炊飯器の重要性を布教していきたいと思っています。
⑤扇風機(サーキュレーター)
こちらも案外盲点なのですが、アメリカに比べると日本の扇風機やサーキュレーターは非常に優れていると再確認しました。
具体的には、その静音性において、アメリカの商品を全く寄せ付けないと思っています。
アメリカに来て感じたのは、扇風機やサーキュレーターを含むモーターを使った製品は「とにかくパワーが全て」という価値観が根底にあるということです。
小さい扇風機を買って風量設定を最小にしても、滑走路の隣で寝ているかのような轟音を立てながら異常な風量を生み出してくるので、寝苦しい夜に寝室で使うのおよそ不可能だと思われます。
「そよ風のような優しい風で空気を循環させる」という使い方をできるのは、日本の扇風機やサーキュレーターならではであり、迷っているのであれば持ってきておくことを強くオススメします。
【重要!】日本の電化製品をアメリカで使うなら変圧器は必要?
ちなみに、日本とアメリカはコンセントの電圧が異なるため、日本の電化製品をアメリカで使うためには変圧器が必要です。
日本は100-110V、アメリカは120V(欧州などは220V)で殆ど差がないから、実は日本の電化製品がそのままアメリカでも使えるという情報を見かけますが、基本的には嘘だと思っておきましょう。
というのも、ネットの情報を鵜呑みにして、日本から持ってきたタコ焼き器を変圧器なしで使ったら一瞬で壊れてしまったのがトラウマになり、以来日本の家電は必ず変圧器を噛ませているからです。
もちろん、何年も変圧器なしで使えてるという人も数多くいるので大丈夫な場合もあるとは思いますが、「高価な商品が壊れる→日本でしか買えない→一時帰国まで待つ」という費用と時間の二重リスクを考えると、変圧器は保険のようなものだといえるでしょう。
家電の台数だけ変圧器を用意する必要はない
さらに朗報ですが、日本から持っていく家電の台数だけの変圧器を用意する必要はありません。
ここでは、我が家のケースを例にとって説明したいと思います。
日本から持って行った電化製品一覧
- 炊飯器
- トースター
- ホットプレート
- 脱臭機
- ドライヤー
- ロボット掃除機
- コードレス掃除機
- 洋服アイロン
- ヘアアイロン
- 携帯・パソコン
上記の内、グレーアウトしている3点は100V-220Vまでのマルチ電圧対応なので、そもそも変圧器は不要です。
そこで、残った6点の最大同時稼働数を考えてみれば自ずと答えが出てきます。
我が家の場合、脱臭機は24時間稼働が前提だったため、専用の小さな変圧器を買いました。その他に関しては最大でも2点以上を同時に使うことはないだろうと予想し、容量の大きな変圧器を2個購入することにしました。
つまり、炊飯器、トースターを使っているときにホットプレートも使いたくなるときがあるかもしれないが、調理のタイミングをずらすなどの工夫次第で乗り切れるでしょうということです。
現在では、2個の内1つは洗面所に据え置きし、ほぼドライヤー専用として運用しています。
ちなみに、私が実際に使っているオススメの変圧器は、以下の日章工業のものです。
こちらは1500Wまで対応ということで消費電力の大きい家電用に使い、消費電力の小さい家電に関してはカシムラの85Wまでの軽くて小さいやつを買って使い分けるようにしています。
おわりに
以上、今回は駐在生活における必携の日本家電について、私の経験をもとにご紹介してきました。
アメリカ駐在予定者を想定して書いたつもりだったのですが、冷静に考えると他の国でも絶対活躍するなと思いましたので是非参考にしてみて下さい。
尚、家電以外のものに関しては以下の記事で紹介しておりますので、こちらも併せてご覧になってみて下さい。
➡ 珪藻土マット最強説!アメリカに持ってきて良かったものと要らなかったものを一挙ご紹介! - 米国の僻地で暮らす駐在員のブログ
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