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アメリカの浄水器の種類とそれぞれのメリットとデメリット。我が家の運用方法はコレ!

アメリカの水道水は飲める?アメリカで買える浄水器の種類と、それぞれのメリットとデメリットをご紹介。夫婦2人暮らしの我が家の浄水器事情を参考に、適切な浄水器を導入しましょう。

私が住んでいる地域は水道水をそのまま飲んでも安全と言われています。

しかし、日本の水道水よりもカルキ臭かったり、鉄の臭いがしたりしてなんとなくそのまま飲むのを躊躇ってしまいます。

アメリカ赴任直後はスーパーで大量にペットボトルのミネラルウォーターを購入していたのですが、さすがに重すぎて本格的に浄水器問題に取り組むことになりました。

今日は当時の選択肢を振り返り、現在の我が家ではどのように浄水の確保を行っているのか、その運用方法についてもご紹介したいと思います。

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うちの水道水は安全なのか?

そもそも、自分が住んでいる地域の水道水が安全に飲めるのかどうかを調べてみます。

Environmental Working Group(EWG)という非営利団体が、アメリカ全土の水道水の品質に関する巨大なデータベースを保有しており、以下のウェブページから自分が住んでいる地域の郵便番号を入力すると汚染物質の混入量を教えてくれます。

自分の住む地域では21種類の物質混入が確認され、その内13種類は基準値を超えていることが分かりました。

ちなみにここでいう基準値というのは、法律で定める安全基準ではなく、EWGが独自に定めているものだそうです。

そもそも法律で定める基準値以上だと水道水として提供できないと思うのですが、この法律で定める基準値というのが20年以上見直しされていないのが問題だとEWGは主張しているわけです。

実際に水道水をそのまま飲んでる人もたくさんいますし、基準値云々は宗教論争に発展しかねないので深堀りはしませんが、ビビリ半分、単純に美味しくないという理由半分で浄水器の導入を決めました。

水道水以外の選択肢はなにがあるの?

大雑把に分けると、以下のような選択肢が考えられると思います。

①水自体を買う
  1. ペットボトル入り
  2. ウォーターサーバー
②浄水器を買う
  1. シンク下に取り付けるタイプ
  2. 蛇口に取り付けるタイプ
  3. カウンタートップ型の浄水器
  4. ポータブルなピッチャー型の浄水器

それぞれ当然メリットとデメリットがあって、各家庭で必要な水の量と、その水を得るためのコストの最もバランスの良い選択肢を取る必要があるかと思います。

それぞれのメリットとデメリットは?

①-1 : ペットボトル入りの水

いきなりですが、これはほぼ論外だと思っています。

メリットとしては、簡単に手に入り設置や維持作業などが一切不要という点が挙げられます。

一方のデメリットとしては、とにかく重たい、ごみが増える、そしてコストが異常に高いという点でしょう。

長期の出張などであれば、ミネラルウォーターを大量に買って済ますことができますが、曲がりなりにも普通の生活をしようとするとかなり大変です。

一人暮らしで全く料理をしない上に、ネットで買って家まで届けてもらえば不便さは解消されるかもしれませんが、コスト的には最悪といえるでしょう。

①-2 : ウォーターサーバー

個人的にはありな選択肢だと思っていて、導入を検討していました。

メリットとしては、ペットボトルに比べると安く、ウォーターディスペンサーから冷水とお湯を即座に供給できることでしょう。

ペットボトルのように、重たい水を部屋まで苦労して運ぶ必要もありません。

デメリットとしては、契約が必要なのと、水の消費量は日々変わるので、供給が多すぎたり少なすぎたりしたときに、調整をしないといけないことでしょうか。

コストコがウォーターサーバーのレンタルとタンクのデリバリーをやっていて、ペットボトルと比べると割安といえるでしょう。

②-1 : シンク下に取り付けるタイプの浄水器

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画像引用元 : 33 Square

シンクの下に浄水フィルターを取り付けて、飲み水専用の蛇口から浄水を供給するタイプのものです。

メリットとしては、蛇口から使いたいときに好きな量の浄水が得られるオンデマンドの浄水供給能力でしょう。

また、水圧をかけて浄化するため、ただの透過式のフィルターより高性能といわれています。

デメリットとしては、設置工事が必要で初期費用がかかってしまう点です。

そもそもシンクに専用の蛇口を取り付ける穴が空いていないと使えないという前提をクリアする必要があり、我が家は即座に却下となってしまいました。

駐在員というより、こちらに家を持ち長く腰を据える人向けと言えるでしょう。

②-2 : 蛇口に取り付けるタイプ

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画像引用元 : 33 Square

蛇口の先端に専用のフィルターを取り付け、必要に応じて水道水と浄水の出し分けを行います。

日本でいうと東レのトレビーノカセッティなどがこのタイプですね。

メリットとしては、設置が簡単で、必要な特に必要な量の供給を得られることでしょう。

デメリットも特になく、利便性とコストパフォーマンスが高い選択肢であり、我が家でも最有力候補だったのですが、我が家の蛇口には取り付けられないことが分かってなくなく断念してしまいました。

もし取り付けができそうであれば、家族構成に関わらずほとんどの家庭でベストな選択肢になり得ると思います。

②-3 : カウンタートップ型の浄水器

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画像引用元:33 Square

台所やテーブルなどに置くタイプの浄水器です。

メリットとしては、設置が簡単で比較的多くの水が作れることでしょう。

容量にもよりますが、ウォーターサーバー程度の浄水を常備しておくことが可能です。

デメリットは設置場所を選ぶことでしょう。

特に、都市部の小さいマンションなどではちょっと置き場所に困りそうな感じがします。

上記の蛇口に取り付けるタイプのものが設置できない家庭で、お子様などがいて水の消費量が多い家庭では最も現実的な選択肢になり得るかと思います。

②-4 : ポータブルなピッチャー型の浄水器

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画像引用元:33 Square

浄水フィルターがついたピッチャータイプのもので、量販店などでは様々なブランドの商品を見ることができます。

メリットとしては、コストや維持が簡単な点と、ピッチャーごと水を冷蔵庫で冷やしておける点などが挙げられます。

デメリットは一回で作れる浄水の量が他に比べて圧倒的に少ない点ですが、正しい商品を選べばカウンタートップ型を超える利便性を発揮するのも事実です。

ちなみに、我が家の場合は上記で紹介した他の全ての選択肢が難しかったので、最終的にはブリタストリームのピッチャータイプ(10 cup = 2.3ℓ)のものを使って浄水を賄っています。

この商品の優れている点は、「水を使うときに濾過するタイプ」なので、必要なときに必要なだけの浄水を作ることができることです。

ブリタの安い商品だと、水道水を予め濾過しておく必要があるため、一度使い切ってしまうと、再び濾過させている間はフィルターから滴り落ちる水をじっと待つ必要があります。

カウンタートップ型と違い容量もないので、利便性は劇的に落ちてしまうでしょう。

尚、フィルターの交換が必要ですが、我が家の場合は大体月に1回程度の交換頻度であり、コストパフォーマンスも非常に優れています。

上記の蛇口に取り付けるタイプのものが設置できない家庭で、1人暮らし~2人暮らし程度の家庭サイズであれば、カウンタートップ型よりもこちらの選択肢のほうが取り回しが良いかもしれません。

まとめ

各地域の水道水の水質がどの程度のものなのか調べる方法をご紹介しました。

その上で、より健康に留意したい方や、配管が古くなっていそうな家に住んでいる場合、安全で美味しい水を手に入れるために浄水器は十分に検討に値すると私は考えています。

設置難易度と浄水の供給量からみて、蛇口に取り付けるタイプのものが多くの家庭で最も有力な選択肢になると思われる一方、取り付けられない家庭では、カウンタートップ型かポータブル型のどちらかの選択肢を取らざるを得なくなります。

参考までに、夫婦2人暮らしの我が家ではポータブル型で十分事足りています。

仮に我が家の家庭サイズが大きくなった場合、据え置き型を買うか悩むかもしれませんが、当分は現行の運用で事足りそうな気がしています。

この辺は実際に各家庭で異なってくると思いますが、アメリカ生活を始める際に選ぶべき浄水器の種類について、この記事が意思決定の一助になれば幸いでございます。

 

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